ITが得意なぐらいで傲慢な奴になるな
という戒め。
元々IT関係の技術が好きで、それこそ小学生のころからパソコンを弄ったり本を読んで試してみたりした。
テクノロジーに関して好意的(もしくは無関心)な家庭だったのも噛み合って、のびのびと知識と経験を蓄えた結果、現在はITに関する仕事をしている。
現在ではほとんどの人が仕事でパソコンを使い、日常ではスマートフォンを使用する。
町中の様々な場所にモニターやタッチパネルが設置され、ITを見ない日は殆どない。
田舎に暮らしているということもあり、ITに疎い人は未だに多いので仕事には困らない。
とりあえず自分を呼んでもらえれば、ITに疎い人間がであるであろうITトラブル、例えばネットワークからハードウェア、メールやホームページなどの困りごとは割と解決は出来る。
自分自身に専門性というほどのスキルは無いのだが、仮に自分自身で解決が出来なくとも、誰に、もしくはどこに問い合わせれば解決するのかを判断することは出来る。
ITの専門家というよりは、ITの便利屋さん程度だが、エンジニアほど人見知りでもなく、営業ほど商売っ気もないので割と重宝されているとは思う。
エンジニアが高度なシステムを作る専門家だとしたら、自分はしょーもない問題解決の専門家程度ではあるが、まあ客観的に見ても便利な存在ではあると思う。(世の中の大抵の問題は小規模でくだらなくて簡単な問題なので)
が、その一方で自分自身がITについては専門性と呼べるほどの技量を持っているわけでもないので、誰でも少し勉強すればできる程度のスキルを振り回しているだけである。
自分自身への卑下も含むので何とも言えない話ではあるが、「こんな簡単な問題がわからないのか? こんな簡単なことを調べようともしないのはどうかしているのでは?」という感情が芽生えてきたりもする。
昔、本当に昔は「こんなことを調べようともしない間抜けからお金ももらえてラッキーだな」ってちょっと馬鹿にしているところもあったのだが、冷静に考えると得意分野が違うだけの問題だなと思うようになった。
自分はITと料理についてはそれなりに何とかこなせていると思うが、それ以外の部分、例えば釣りについてはなかなかわからないことが多い!
どうしても困ったら釣り場で人に聞くのだが(もちろん事前に調べられる限り調べるし試したりもするが)、みな親切に教えてくれる。
なんならお金も払っていないのにありがたい限りである。
そういう出来事に良く出会うので、多少ITが出来るぐらいで偉そうにするのも違う気がする。
困った時はお互い様という言葉はあまり好きではないのだが、ITが多少できる程度で傲慢になるのもなんだかなと思うようにしている。
自分にヘルプをしてくる年上の人も、自分よりも優れた部分がきっとあるはずなのだ。
たまたまITという需要の高い知識を持っているから楽をさせてもらっているだけなので、相手を見くびるのではなく、傲慢になるのでもなく、問題の解決に勤しみたいところ。
今の仕事をしている理由の一つに、相手の問題を解決するのは探偵モノっぽくて楽しいってのもあるわけだし、嫌な感じを出さずに楽しんでいきたい。(ミステリー小説好きです)
今回はこの辺で。それでは、また。