パイオニア環境について個人レベルの感想・考察をだらだら語るよ
はじめに
今日はパイオニアをがっつり遊んだことによって得た知見や感想を投下していきます。
入賞結果や全体に関する感想は有志の方がたくさんまとめられているので、自分は個人レベルの感想をちまちま書いていくよ。
使用デッキ
- バントオーラ
- エスパーパルヘリオン
- アブザンパルヘリオン
潜ったリーグ数
8~10回くらい
ざっくりとした感想と考察
多種多様過ぎてすげー新鮮。今日触れるデッキ以外にも様々なデッキとマッチングするので無限に遊んでいられる。
環境としてはミッドレンジ寄りなのかな。
ウィノータやロータスコンボの存在でもたもたすることは出来ないが、かと言ってアグロが一強って感じでもない。
ブン周りのアグロデッキよりは、安定感を高めたデッキとマッチングすることが多い。
あと青白コントロールの横綱感が凄い。
モダンで言うところのネオブランドやドレッジみたいなデッキがないので、割とフェアな環境って印象。
純コンボデッキはロータスコンボとネオロアホールドぐらいで、あとはまっとうに殴りつつコンボもしてくる環境。
文字通りどんなデッキにもワンチャンがある良環境。
トップメタかなー?と思ったデッキ
パワーを感じるなーと思ったデッキをリストアップしていくよ
青白コントロール
多分一番丸くて強いデッキ。サイド戦も含めれば赤単以外にはかなり有利なんじゃないかと思える強いデッキ。
除去の質がめちゃめちゃ高い。置物にも触れるのがやっぱり強いなって思う。赤黒じゃこうはいかん。
カウンターが若干少ない気がするが、《至高の評決》、《放浪皇》と4マナのアクションがかなり強いな~って印象。
赤黒系統
ミッドレンジもサクリファイスも、《思考囲い》と《致命的な一押し》を強く使えるデッキなのが強い。
打点もあるし、継戦能力も高い。
青白コントロール同様使い手の腕の差が出やすいのが人気のゆえんか。
赤単
安定してすごく強いデッキ。
ただ早いだけじゃなくて、継戦能力にも秀でているのがモダンとの違いか。
《大歓楽の幻霊》が刺さる相手も多く、有利な相手が多いのも追い風か。
サクリファイスとかが若干苦手か?
ロータスコンボ
環境で最も安定しているコンボデッキ。
《樹上の草食獣》のおかげでドブンも有しておきながら、安定4ターンキルを狙えるパイオニアのペースメーカー。
このデッキを超えられるかどうかがパイオニアで戦うための一つの足切りラインになっていると思う。
ハンデスにはまあまあ強いが、攪乱アグロには結構弱い。
自分でも何言っているかわからんのだが、めっちゃフェアなアンフェアデッキだと思う。
多分3キルしてきたらキレると思う。4キルはフェア。
ウィノータ
環境最速寄りのデッキ?
ロータスコンボよりも1ターン早く殺しにかかってくる。
他のデッキよりも安定感は若干低いが、コンボの決めやすさと、コンボできない場合でも普通に殴りきれるのが強み。
流石にウィノータはキルターンの足切りラインにならないが、誰が使ってもとても強いという点がデッキの完成度を象徴していると思う。
イゼットフェニックス
個人的にパイオニアの顔だと思っていたデッキだが、一強という印象はなかった。でもトップメタであることに変わりはない。
モダンよりもキルターンは遅く、どちらかといえばコントロールチックな動きをするが、パイオニアのキルターンを考えると正しい進化だと思う。
準トップメタかな~と思ったデッキ
トップメタって程じゃないけどパワーあるぜ!というデッキをリストアップしていくよ。
ジャンドサクリファイス
赤黒に《暗殺者の戦利品》と《フェイに呪われた王、コルヴォルド》を足したデッキ。
色が増えてレンジも遠くなったので、トップメタではないと思うが、あたるとめっちゃ強いので何とも言えん。
ネオロアホールド
探査クリーチャーを《新生化》して《ヴェロマカス・ロアホールド》につなげ、ずっと俺のターンするコンボデッキ。
安定3ターンキルできるのが最大の特徴。
ちゃんとアンフェアしていてすごく好感が持てる。そうそう、こういうデッキを知りたかったんだよっていう気分になった。
問題はサイド戦の弱さか。対策カードがたくさんあるので、相手がそれを引いていないことを神に祈るか、《思考囲い》で叩き落とすしかない。
《新生化》をカウンターするだけでゲームが終わりかねないので、メインでもカウンターを軸にしたデッキは苦手かな?
スピリット
赤単以外には代替有利だが、赤単がめっちゃ多いので不遇なデッキ。
サクリファイス、ロータスコンボ、ネオロアホールドにも構造上強く、個人的に環境に刺さっていると思ってる。
青単にして氷雪を使うか、青白にして《呪文捕らえ》を使うか、緑を足して《集合した中隊》を使うかどうかは永遠の課題。
《ジェスカイの隆盛》
このデッキは昔から変わらんな。《耐え抜くもの、母聖樹》によって《ジェスカイの隆盛》が割られやすくなったのが向かい風か。
起点がはっきりしていて分かりやすいのが弱いところ。
強みはキルターンの早さ。
割とどうでも良いんだけど、対戦していると5色《ニヴ=ミゼット再誕》かどうか見極めにくかったりする。
《ニヴ=ミゼット再誕》
アドの暴力。ただ動きがもっさりしているので、ロータスコンボ、ネオロアホールド、赤単などが鬼門か。
対応力の高さが売りだけど、それだったら青白コントロールで良くね?って思っちゃったりした。
ただ準トップメタのパワーは間違いなくあるし、その辺のファンデッキなら圧倒でき物量で押し切れる。
パルヘリオン
アブザン、エスパー、マルドゥの3種類があるが、どれも一長一短で悩ましい。
使っていたからわかるが、《大牙勢団の総長、脂牙》を除去さえすれば簡単に止まる。
《大牙勢団の総長、脂牙》対策なのか、3点除去が増えたかな?って思う。
個人的に《大牙勢団の総長、脂牙》以外の勝ち筋を作ってあげないとプレッシャーがかからなくて除去温存されがち。
人間
バイアルがないので自力で展開してくる。すごい。
オルゾフかアブザンが5色か。
個人的にアブザンが一番強い気がする。
リセットに弱いんだけど、リセット詰んでいるデッキがそこまで多くないので実は追い風か?
キルターンも妨害もあと一歩が足りない気がする。
ただ攪乱アグロの一種として考えたら結構悪くない。
個人的に《集合した中隊》を使うならバントスピリットの方が使いたいなって思うけど、その辺はお好みか。
黒単アグロ
《思考囲い》と《致命的な一押し》ってカードめっちゃ強くね?っていうのを再認識できる良いデッキ。
本当にまっとうな黒単アグロって感じで、戦っていてすごく気持ちが良い。
飛び道具に欠けるのと、赤黒サクリファイスなどが結構鬼門っぽいのでトップメタには君臨できないが、こういうデッキを使っていたら地力が上がって楽しいだろうな~って心の底から思った。
まとめ・メタゲームについての回答
ネオロアホールド、ウィノータ、ロータスコンボの順に早いデッキがあるので、まずはそれらのデッキにキルターンで勝つか、妨害しつつ押し切れるだけの地力が求められる。
また、青白コントロールという除去が強いデッキも存在しているので、攪乱アグロとか握った方が強いのかもしれない。
ただしスピリット握ったらウィノータ、赤単に屠られて死ぬし、人間握っても赤黒相手のおやつにされかねなにので、必ずしも最適解という感じはしない。
環境にデッキが多すぎて、特定のデッキが他のデッキを圧倒しているという状況ではない。
個人的に注目しているカードは《グルマグのアンコウ》と《頑固な否認》。
環境にある単体除去は、タフネス3以下か点数で見たマナコスト2~4点以下を狙い撃ちしてくるので、5マナ以降のカードが重要になってくる。
ただし5マナ以上のカードを採用するデッキを使った場合、ネオロアホールド、ウィノータ、ロータスコンボにボコられて死にかねない。
《グルマグのアンコウ》と《頑固な否認》があれば、とりあえずは戦うことが出来ると思うので、次はこれを軸に考えてみようかなって思う。
《グルマグのアンコウ》の弱点はチャンプブロックにめっちゃ弱いという点があるので、SCZみたいに《ティムールの激闘》とかを採用したグリクシス系で使ってみようかしら?
ニューカペナでもサポートされている色なわけだし、ひょっとしたら強カードが追加されて準トップメタに食い込めるかも?
あと全く別の軸だけど、ニューカペナでかなり面白い吸血鬼きたし、ひょっとしたら吸血鬼デッキも流行るかもしれない。
個人的にエスパーパルヘリオンも捨てがたいし、群雄割拠の時代はまだまだ続くなあって思いました。
これからも色々プレイしながら環境を学んでいけたらよいなって思う。
今日はこの辺で。それでは、また。