《悪魔の職工》のおかげでカニヴァインの春が来た!

ふふふ、ふーっふっふ。

カニヴァインの春が来たーー!

みなさんお久しぶりです。しゃみおつぜみです。黄泉の国から帰ってきました。

《むかしむかし》が禁止になった時点で不安定な紙束になった我が相棒も、なんとか息を吹き返しそうです。

その希望の星が、イコリアの神話レア、《悪魔の職工》です。

《悪魔の職工》って強いの?

単体のスペックだけで言えばちょっと強い並みのカード。めっちゃ強いってことはない。

ただしカニヴァインに限って言えばその限りではない、というのが自分の感想。

スタッツだけ見れば《骨塚のワーム》の上位互換で、サーチ能力はコストが重たくなった代わりにサーチ範囲が増えた《緑の太陽の頂点》。

スペックだけ見れば化け物に見えるけど、たぶん見掛け倒しになりがち。

その理由ですが、《骨塚のワーム》系統のクリーチャーを使ったことがある人にはわかると思うんだけど、墓地の生物枚数で強化される能力は、デッキの構造がよっぽどしっかりしていないと機能しないんですよね…。

さらにドレッジなんかがそうなんだけど、墓地肥やしを行うデッキって、墓地にクリーチャーが貯まりにくいんですよね…。

墓地に落とす過程でクリーチャーが戦場に戻っていってしまったり、墓地に落とす補助呪文がクリーチャーじゃないので、思ったよりパンプアップしない。

普通のデッキで採用するなら《タルモゴイフ》の方がずっと強い。

でもカニヴァインってクリーチャーの採用枚数が30枚くらいあるのにもかかわらず、墓地から戦場に戻さない生物が結構多いんですよね。

しかも墓地を肥やすためのカードもクリーチャー。なんだこのベストマッチ。ウィザーズにはカニヴァインの愛好家がいるのか???(いや、本当にいたら《黄泉からの橋》は許されているわ…)

サンプルデッキを下に用意したんですが、生物35枚のうち、19枚は絶対に戦場に戻らないクリーチャーなんですよね。単純計算では3枚に落ちれば1枚はパンプに使える生物というわけです。

サンプルデッキ

生物35
《縫い師への供給者》4
《墓所這い》4
《面晶体のカニ》4
《マーフォークの秘守り》4
《屍肉喰らい》3
《悪魔の職工》4
《ナルコメーバ》4
《秘蔵の縫合体》4
《復讐蔦》4

《這い寄る恐怖》4

土地21

上記のようなデッキだと、1ゲームで15枚くらいデッキを堀り進められるのですが、その場合、安定して+4/+4修正は見込めそうですね。

落ち方が良ければホガークを上回るスタッツになるかもしれません。

割とゆるいコストで2マナ5/5くらいを使えるようになるのは純粋な強化ですね!

とはいえ、2マナ生物のスタッツが高まったくらいで天下を取れるほどモダンは優しくありません。というかそんなんだったら6/7のタルモを擁するデッキが大暴れしていますよね。

というわけで、こいつの第二の目玉、サーチ能力に注目してみましょう。

サーチ範囲だけ見れば《緑の太陽の頂点》の上位互換なので、結構ヤバい感じしますが、本体が召喚酔いするクリーチャーであることと、コストに他の生物を要求されるところが難しい点ですね。

ただ、カニヴァインはブリッジヴァインをベースに作られたデッキなので、《縫い師への供給者》や《マーフォークの秘守り》など、コストには困らないんですよね。

サーチ先も土地が手札にあれば《面晶体のカニ》、無ければ《縫い師への供給者》を選んでいれば裏目が無いという最高の組み合わせ。

《縫い師への供給者》をサクって《縫い師への供給者》を戦場に出す動きは結構ヤバいと思うんですよねえ。毎ターン墓地が6枚増えるんですよ。頭おかしくないですか?

カニヴァインって究極的には墓地を肥やし続けていればそのうち勝てるので、サーチ能力だけで勝ち筋が増えるって凄いことなんですよ!

ただ、それだけだったら今まで通りサイドの墓地対策で討ち死にしてたと思うんですが、このサーチ能力で《苛性イモムシ》や《再利用の賢者》といった対策の対策を引っ張ってくることが出来ます。

さらに、ファクトデッキ対策で《溜め込み屋のアウフ》、ドルイドコンボ対策で《疫病を仕組むもの》を持ってくることだって出来てしまいます!

なんでこんなに喜んでいるかというと、カニヴァインってアンフェアデッキの宿命で、サイドボードに弱いだけではなく、相手のサイドボード対策をするとデッキの強度がガクンと落ちてしまったんですよね…

でもメインから4枚入る高打点クリーチャーが、ピン差しのサイドカードをサーチしてくれるのであれば、上記の問題はある程度緩和されます。

これはアンフェアデッキでありながら、フェアデッキ並みにサイドボードを採用できるようになったというわけです。

つまり、何が言いたいかというと、カニヴァインの春が来たよ、という話です。

まあ、他のデッキも同じくらい、いやもっと強化されているので、昔よりはたぶん戦いにくいんだろうけど…

とりあえずイコリア解禁されたら動画投稿再開するので、是非見てくれよなー。

それではまた次回。

余談
①《復讐蔦》、《墓所這い》、《面晶体のカニ》を諦めればパイオニアでもカニヴァインもどきは作れるが、果たしてそれはカニヴァインと呼べるのか…?

②ちなみにカニヴァイン以外のモダンのデッキで《悪魔の職工》を使うんだったら、赤黒《死の影》とか使うかなー。《死の飢えのタイタン、クロクサ》、《死の影》、《恐血鬼》あたりを上手く使えたら熱い。