社会人、出汁を取る。
朝は6:30に起きて、7:00には家を出る。
7:30から8:00くらいの間に出社して、仕事を始める。
仕事が終わる時間は日によって異なるが、19:00までには終わらせることを心がけている。
スーパーに寄ったりもするので、20:00頃家に着く。
スーツから部屋着に着替えたら、エプロンに袖を通して晩御飯を作る。
平均的に15分程度で作り終えることが多い。
基本作るのは主菜(炒め物等)と副菜(サラダや蒸し物)だけなので、あまり時間はかからない。
お酒が好きなので主食は稀にしか食べない。
遅くとも21:00には晩御飯を終わらせるようにしている。
23:00には寝るようにしている。
帰宅してから寝るまでの時間は約3時間。
この3時間が可処分時間である。
食べることが好きなので、可能な限り美味しい物を食べたい。
飼い猫・読書・ゲームのことを考えると、これ以上可処分時間を減らしたくない。
導き出される結論。それは自炊に時間を掛けず美味しい物を食べる方法。
シンプルな調理方法でも大抵の物は美味しい。
だが手間をかけた料理は一層美味しい。
つまり、ちゃんと出汁を取った料理の方が美味いのではないか。
別に味の素でいいじゃないかと思ったが、ああいうチートに頼り始めると、今度はクックドゥに頼るようになり、さらには中食に頼るようになり、そのうち外食が主力になってしまう。
自分の本質は怠惰なので、少し怠けるとそのまま奈落の底まで怠け切ってしまう。
だから出汁を取ることにした。取ってみた。
美味かったが面倒だった。
家に帰ってから出汁を取りつつ他の料理を作るのは、少し大変だった。
風味をしっかり出すには、ちょっと時間がかかることに気づいた。
私は朝は6:30に起きて、7:00には家を出る。
この30分を有効活用することにした。
とりあえず、水を張った小鍋に干し椎茸と出汁昆布を放り込んでみた。
仕事を終わらせ、家に帰ってきた。
20:00だった。
小鍋を火にかける前、お玉で出汁を掬って飲んでみた。
美味しかった。これに塩気を足したらラーメンになりそうだ。
もう少し風味を強くしたかったので、弱火で沸騰する直前まで加熱した。
過熱している間、簡単なサラダを作り、鶏もも肉と玉ねぎを一口大に切っておく。
沸騰する直前の鍋から昆布としいたけを取り出して、そこに鶏もも肉と玉ねぎを入れた。
醤油とみりんと砂糖を加えて煮込んでいく。
煮込んでいる間、しいたけは適当なサイズに切り出して、バターと醤油で炒めておく。
具材に火が通ったら溶き卵を入れて蓋をした。
卵が半熟になったら親子煮を取り出した。
机に並べる。
親子煮としいたけのバター醤油炒めとサラダを肴に酒を飲んだ。美味しかった。
所要時間も15分ほどだった。
その後少し遊び、身支度をし、23:00頃眠りにつき、朝は6:30に起きた。