【SCG】《熱錬金術師》4積みの赤単アグロが上位入賞!
異界月が発売されてから一番最初にある大きな大会、SCGOPENが開催され、多くのデッキがお披露目されました。
いや、されたらどんなに嬉しかったことか。上位の大半がバントカンパニーという阿鼻叫喚地獄でした。
SCGOPENは新パック発売後のショップ大会という性質上、ガチなデッキよりは、オリジナリティの高いデッキがひょこっと話題をかっさらうのが定番でしたが、今回はなかなかにお通夜チックで悲しい事件でした。
それはさておき、ベスト8に入らなくとも、2日目に進出した上位デッキリストの中に、こんな面白いデッキが有りました。
このご時世に赤単というだけで潔いのに、主力を占めるのは異界月の異端児、《熱錬金術師》というコモンカードだから驚きです。
たしかに2マナで出てきて毎ターンダメージを与えつつ、さらにはバーンカードのダメージを1点追加するというのだから、なかなか悪くない印象です。
いやむしろ、2マナ火力が弱体化した今こそ輝く一枚なのかもしれません。
とりあえずデッキリスト
赤単アグロ
Max McVetyCreatures(16)
《ケラル砦の修道院長》4
《傲慢な新生子》4
《熱錬金術師》4
《雷破の執政》4Spells(22)
《龍詞の咆哮》4
《焦熱の衝動》4
《癇しゃく》4
《集団的抵抗》4
《極上の炎技》2
《焼夷流》4Lands(22)
《山》20
《ガイアー岬の療養所》2Sideboard
《騒乱の歓楽者》3
《稲妻織り》4
《引き裂く流弾》2
《カラデシュの火、チャンドラ》3
《極上の炎技》2
《山》1
リストの大半が4積みで男らしさが光るデッキですね。殴りにいけるクリーチャーの数がかなり絞られているのが気になるところ。
一番人気のバントカンパニーに対し、真っ向から戦うのではなく、バーンカードやフライヤーなど、相手が防ぎにくい手段で挑むのはグッドですね。
問題はドロコマをどうやって避けるかってところですかね。単色なので《アタルカの命令》が使えないので悩みどころ。
赤単色の安定感と速攻を活かしたいところ。
《癇しゃく》以外とくにシナジーが見受けられない《傲慢な新生子》を採用しているあたり、序盤の威迫でクロックを詰めつつ、どうにかして《熱錬金術師》とバーンカードで相手を焼ききる構成でしょうか?
個人的にはドラゴンボーナスの《龍詞の咆哮》と《雷破の執政》がノイズな感じがするんですが、逆に他のカードを何指すかと考えたら思いつかないあたり、赤の有用カードが不足していると実感。
リストを書き出してみても、デッキ自体の線の細さが目立ちますが、カンパニーが苦手とする飛行戦力を主軸に据えるのは握手ではないかもしれませんね。
うっかり《黄金夜の懲罰者》なんて唱えてしまえば、あっさりこちらが死にかけてしまいますしね。
もうすこしコントロールが流行っていたら《黄金夜の懲罰者》もサイドボードに採用したいところでしたが、今はミッドレンジが輝く時代なので、彼らのアドエンジンが回り切る前に押し切りたいところですね。
サイドボードに《カラデシュの火、チャンドラ》が3枚積まれていますが、うまく並べばあっさり相手のライフが底をつきそうな感じですね。
《稲妻織り》や《引き裂く流弾》あたりからは、スピリット軍団へのヘイトを感じます。
この手の新しいデッキが徐々にアップデートされ、いつしかトップメタに輝くのが楽しみです。
こんな面白いデッキあったよ、というかたは@iCtomoeにまでリプライ下さいな。
それでは、また。
以下ソース
59th Place at StarCityGames.com Standard Open on 7/23/2016