カニヴァインはどの墓地肥やし呪文を採用するべきなのか
今日はカニヴァインの墓地肥やしスペルについて語っていくよ。
カニヴァインは墓地肥やし呪文で、《復讐蔦》、《這い寄る恐怖》を墓地に落としていき、生物を戦場に戻しながら対戦相手のライフを狙っていくデッキです。
つまり墓地肥やしの性能はデッキの強度に直結するため、スペル選定には気を遣う必要があります。
カニヴァインは大きく分けてスゥルタイ型とLO型の2種類があります。
スゥルタイ型は黒、緑マナを重視したデッキで、《忌まわしい回収》、《追跡者の本能》を採用しております。
LO型は青、黒マナを重視したデッキで、《記憶の放流》、《不可思の一瞥》を採用しております。
前者は青マナを《面晶体のカニ》と《追跡者の本能》のフラッシュバックのためにタッチで採用していて、後者は《復讐蔦》とサイドカードのために緑マナを採用している格好です。
《忌まわしい回収》は土地も手札に加えられる上、1回で捲れる枚数がそこそこ多いのが特徴です。
《追跡者の本能》は捲れる枚数こそ少ないですが、フラッシュバックで墓地からも唱えられるのが強みです。
《記憶の放流》はマナコストが低く、通常キャスト時には落とせる枚数も多くないですが、共謀で唱えた場合、高いパフォーマンスを発揮します。3ターン目に3アクション出来る可能性もありますが、手札は減ります。
《不可思の一瞥》手札は減りますが現環境最高効率の墓地肥やし呪文です。
それぞれ一長一短なのですが、個人的に色々試してみた結果、LO型が普及していくのでは?という結論に達しました。
カニヴァインはデッキの特性上、墓地がリソースとして作用します。いやむしろ、手札は殆どリソースとして期待できません。
そのため、《忌まわしい回収》や《追跡者の本能》は、《縫い師への供給者》、《面晶体のカニ》を引けない限り、アドバンテージを生み出せていません。(《面晶体のカニ》は土地が無いと意味が無いので、条件はもう少し厳しめ)
エルドレインの王権で《マーフォークの秘守り》が入るため、当たり枠は増量しますが、確率を考えるとそこまで強いカードではない、というのが使ってみての感想でした。
仮に《忌まわしい回収》で《縫い師への供給者》を手札に加えられたとしても、結局キャストするのにマナが必要となりますし、《忌まわしい回収》と合わせて8枚しかデッキを掘ることが出来ません。
そういったことであれば、1枚で10枚のカードを墓地に落とすことが出来る《不可思の一瞥》が一番強い、ということに行き着くのでは、と思います。
墓地肥やしという単体ではなんの役にも立たない呪文を唱える手前、アドバンテージを稼ぐためには、最低2枚以上、墓地で作用するカードは落ちて欲しいところです。
墓地で作用するカードが24枚、デッキの残り枚数が52枚、手札には墓地で作用するカードが1枚もないと仮定した場合、最低2枚以上墓地に落とせる確率は、
《追跡者の本能》、《記憶の放流》は63.3%
《忌まわしい回収》は77.3%
《記憶の放流》共謀キャストは95.8%
《不可思の一瞥》は、98.9%
※《追跡者の本能》の場合、《復讐蔦》等以外すべて土地で、手札に加えざるを得ないケースを考える必要があるのですが、面倒なので割愛して、4枚墓地を肥やせる呪文として考えます。《忌まわしい回収》は5枚で計算します。
となります。
この時点で割と圧倒的な差があるのですが、3枚以上で考えた場合、
《追跡者の本能》、《記憶の放流》は24.9%
《忌まわしい回収》は42.4%
《記憶の放流》共謀キャストは82%
《不可思の一瞥》は、93.4%
です。
ちなみに《不可思の一瞥》は、4枚以上は78.3%、5枚以上は53%と圧倒的です。
デッキの爆発力が命なので、必然的にLO型が主流になるのでは?と思わずにはいられません。
また、LO型は青にかなり寄せることが出来るため、マナベースが少し楽になるのと、相手の対策対策で《否定の力》を採用できることも強みのようです。RIPはもちろんのこと、赤単プリズンの月や、エルトロンの先手チャリス、相手のクリティカルなハンデス、PWに対し、手札で余った《ナルコメーバ》や《秘蔵の縫合体》、《縫い翼のスカーブ》をピッチコストに充てられたら強そうですね。
以上の理由から、採用するべき墓地肥やし呪文は、《不可思の一瞥》が最有力候補となるのかなという結論に達しました。
もちろんあくまで一プレイヤーの意見なので、他の方からのご意見、お待ちしております。
今回はこの辺で。
次回は《恐血鬼》を採用するべきか否か、について書いていければ良いかなーと思います。
それでは、また。