カニヴァインに《恐血鬼》は採用するべきか否か
今、カニヴァインには未曽有の事態が起こっています。いや、ひょっとしたら私のカニヴァインだけかもしれませんが。
そうです。デッキのスロットが致命的に足りていません。
《マーフォークの秘守り》を採用するために、デッキの構成を見直していたのですが、これがもう、酷いくらい迷走しています。
前回の記事で、カニヴァインはLO型の方が強いのでは、という考察をしました。
それで何も考えずに組んだデッキがこちらです。
《マーフォークの秘守り》4
《縫い師への供給者》4
《面晶体のカニ》4
《屍肉喰らい》2
《ロッテスのトロール》2
16《記憶の放流》4
《不可思の一瞥》4
8《墓所這い》4
《ナルコメーバ》4
《恐血鬼》4
《秘蔵の縫合体》4
《縫い翼のスカーブ》2
《復讐蔦》4
《這い寄る恐怖》4
26土地20枚
計70枚。
皆まで言うな。これでもかなりダイエットしたのだ。当初は《査問長官》と《シディシの信者》まで入っていたのだ。
それをどうにか70枚にまで減らしたのがこれ。
絶対譲れないラインというのがあって、まずはそこから解説していきたいと思います。
土地は20枚以上投入すること
ここを削ることは簡単ですが、土地が20枚の場合でも、初手に2枚ある確率が、75.2%しかありません。しびれごなの命中率と考えたら結構不安度高いですよね?
《面晶体のカニ》のことを考えると土地の枚数は削らない方がデッキの強度が上がるので、ここは死守したいところ。
1マナ墓地肥やし呪文は12枚以上採用すること。
キリが良いから12枚というわけでなく、80%を上回る確率で初手に1マナ墓地肥やし生物が1枚以上あるギリギリのラインがここ、というわけです。
ちなみに16枚採用すると、90%を超すので、初速の確保、という点ではいくらあっても困らない。
《不可思の一瞥》は必ず採用すること
これに関しては前回の記事もあるので言わずもがな。
《復讐蔦》を必ず採用すること
自分の魂のカードを抜くくらいならデッキを崩して別のやつ考えるもんな。
とまあ、ざっとこんな感じです。我ながらうるさいですねー。
で、上記の案を仮組で纏めると、
《マーフォークの秘守り》4
《縫い師への供給者》4
《面晶体のカニ》4《記憶の放流》0~4
《不可思の一瞥》4《復讐蔦》4
土地20枚
計40~44枚
残り、16枚~20枚スロットに空きがありますね。
上記のリストだと、墓地を肥やす呪文に偏っているので、まずは、墓地で作用するカードを投入してみましょう。
皆さんおなじみの、《墓所這い》、《恐血鬼》、《秘蔵の縫合体》、《這い寄る恐怖》、《ナルコメーバ》を足しまして…
って、これでリスト使い切ってる! というか《記憶の放流》を採用した場合、スロットが既に足りていない! やばい!
というわけです。
ここで考えないといけないことは以下の点です。
・《記憶の放流》はデッキに必要なのか。《マーフォークの秘守り》とある程度役割が被っているのでは。
・墓地で作用するカードを減らすことは出来ないのか。また減らす場合何を減らすのか。
・《屍肉喰らい》などのサポートカードは必要じゃないのか
まずは《記憶の放流》から考えてみましょう。確かに、《記憶の放流》は通常キャストにおいては《マーフォークの秘守り》より優先度が劣りますが、何より《マーフォークの秘守り》との相性が良いんですよね。
しかし、両カード共に4枚必要なのかどうかを検証する必要があります。折衷案で、3枚など枚数を減らして採用するのはありかも。結論についてはいったん保留。
次に墓地で作用するカードを減らすことについては、ある程度可能です。ですが、ここを減らすと、墓地肥やしをするメリットも薄れて言ってしまうので、絶妙な匙加減が問われそうです。
ただ、減らすカードについては現時点である程度結論が出ています。表題にある通り、《恐血鬼》を削ってもいいんじゃないかなーと思っています。
その理由ですが、このデッキで一番強い呪文が《不可思の一瞥》であることは言うまでもないでしょう。そして2ターン目に《不可思の一瞥》を唱えたときに、墓地に落ちても即座に役に立たないカードは、《墓所這い》、《復讐蔦》、《恐血鬼》です。
《ナルコメーバ》については、《秘蔵の縫合体》との相性によって、《不可思の一瞥》の威力を最大まで高めてくれるので、是非採用したいカードです。
《秘蔵の縫合体》はこのデッキの影の番長といった形なので採用は決定です。
《這い寄る恐怖》については抜く方がどうかしています。
《墓所這い》については《復讐蔦》のトリガーという点でとても優れているので、可能な限り採用したいです。
《復讐蔦》についてはこのデッキの核なので抜けないのと、そもそも私は《復讐蔦》を使いたくてモダンをやっているので、抜くのは論外。
となると《恐血鬼》がリストラ一番目の候補になるわけですね。折角マナ基盤が自由になったということもあるので、基本土地を2枚に増量し、島を採用したい気持ちがあることも逆風ですね。ですが《恐血鬼》も強力なクリーチャーであることもまた事実。速攻能力によって幾多のゲームを決めてくれていました。なので極力クビは切りたくないです。
結論を保留にしつつ、最後の検討事項について考えていきます。
《屍肉喰らい》、《ロッテスのトロール》、《縫い翼のスカーブ》はどれもこのデッキをサポートしてくれて、かつクロックとして優秀なカードたちです。
反面、複数枚引いても美味しいカードでは無いので、2枚採用という形を取っています。
今まではこの6枚も優秀で良かったのですが、今はスロットが1枚も空いていないのが現状。
《屍肉喰らい》は《縫い師への供給者》との噛み合いもそうですが、《ワームとぐろエンジン》や《神々の憤怒》の存在を考えると、デッキに加えて損が無いカードです。また、《墓所這い》を食べ続けることで、《復讐蔦》のトリガーを引いたり、召喚酔いの生物を食べることで、クロックを瞬間的に増やしたりすることも可能です。
《ロッテスのトロール》はスゥルタイ型の残滓ですが、単体ではとても強いクリーチャーです。墓地対策されている状態で彼が殴り切ってくれたこともたくさんありました。ですが、マナ基盤に負担がかかるので、島を採用するとなると見送りたいカードと捉えることも出来ますね。
《縫い翼のスカーブ》は墓地から手札を捨てることが出来る手段ですね。実は一番のリストラ候補だったのですが、《ロッテスのトロール》が抜けるとなると、このカードの有無によって色々変わる展開もありそうです。
では、そろそろ結論を出していきましょう。
私の結論は下記のデッキレシピです。
墓地肥やしを出来るカードなど
《マーフォークの秘守り》3
《縫い師への供給者》4
《面晶体のカニ》4
《屍肉喰らい》1
《記憶の放流》2
《不可思の一瞥》4
18墓地で作用するカード
《墓所這い》4
《ナルコメーバ》4
《恐血鬼》2
《秘蔵の縫合体》4
《復讐蔦》4
《這い寄る恐怖》4
22土地20枚
うーん、ちょっとキレイとは言えないリストなのでもやもやするー!
とりあえずこの結論を出した根拠について。
《恐血鬼》のオールアウトは、墓地で作用するカードが少なくなりすぎる問題を誘発しかねなかったので、半減という形にしました。
あと、墓地に《秘蔵の縫合体》があるのに、墓地から戻せるクリーチャーがいない状態という下振れもケアしたい、という気持ちもあります。
上記リストであれば、ギリギリ…本当にギリギリですが、まとまって見えるのでは、という結論に達しました。
もろもろ確率と計算しながら組んだレシピなので、理屈の上ではちゃんと強そうですが、実際に回してみないとどうだかな。
特に手札を捨てる手段を全て切ったのがどこまで響いてくるのか未知数。
ちなみにそういったカードをすべて抜いた理由ですが、そもそもの話、手札から唱えればいいわ、という結論に達したからです。
ぐだぐだやっていれば4マナまで伸びますしね。
マナ基盤がかなり緩くなったので、《ダクムーアの回収場》を1枚再世するのも良いかな、と思っています。
これであれば4マナ域も見えてくるかもしれませんね。
あとは実戦で試してみましょう。
ああー、エルドレインの王権の発売日が待ち遠しいですね!
例によって今回のリストも自分のアイデアに過ぎないので、いろんな方のご意見をお聞かせいただけるとありがたいな、と思います。
今回はこの辺で。
それでは、また。