《生命の力、ニッサ》は歴代のニッサシリーズの中で、最高のカードパワーを誇ってると思う。
プレインズウォーカーの奥義ってゲームの華だと思うんですよ。物によってはゲームが一瞬で終わってしまうようなものから、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》のような、じわじわと嫌らしい強さのものまで様々です。
今日は奥義を撃ってくださいと言わんばかりのこのカード、《生命の力、ニッサ》の考察です。
まずはカードテキストから。
《生命の力、ニッサ》 (3)(G)(G)
プレインズウォーカー – ニッサ
[+1]あなたがコントロールする土地を1つを対象とし、アンタップする。あなたの次のターンまで、それは速攻を持つ5/5のエレメンタル・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[-3]あなたの墓地からパーマネント・カードを1枚対象とし、それをあなたの手札に戻す。
[-6]あなたは「土地が1つあなたのコントロール下で戦場に出るたび、あなたはカードを1枚引いても良い。」の紋章を得る。
初期忠誠度[5]
[+1]能力は基本セット2015に収録されていた、《世界を目覚めさせる者、ニッサ》とよく似ていますね。前回と違い、今回のニッサは、自分の次のターンまでしかクリーチャー化しないですが、その代わりにサイズが一回り大きくなり、速攻を得る上、アンタップするようになりました。短期的な運用を考えると上位互換にも感じられますね。
Nissa, Worldwaker / 世界を目覚めさせる者、ニッサ (3)(緑)(緑)
プレインズウォーカー — ニッサ(Nissa)[+1]:あなたがコントロールする土地1つを対象とする。それはトランプルを持つ4/4のエレメンタル(Elemental)・クリーチャーになる。それは土地でもある。
[+1]:森(Forest)を最大4つまで対象とし、それらをアンタップする。
[-7]:あなたのライブラリーから望む数の基本土地カードを探し、それらを戦場に出す。その後、あなたのライブラリーを切り直す。それらの土地はトランプルを持つ4/4のエレメンタル・クリーチャーになる。それらは土地でもある。
初期忠誠度[3]
[-3]能力は、《最後の望み、リリアナ》とよく似ていますが、手札に加えられる範囲が一気に広がっているので、マナコストの差分は仕事してくれます。とくにプレインズウォーカーを手札に戻せるのは強いかなって思います。
コンボデッキとかなら、墓地に落ちてしまったキーパーツを探しに行くことも可能なので、そういったデッキでも役に立ちそうです。小マイナススタートでも、最低限アドを稼げるのは強みです。
そんで問題の[-6]能力。土地全てにキャントリップをつけるというコントロール泣かせの必殺効果。能力自体は5マナのプレインズウォーカーにしては殺意が足りていませんが、問題なのは奥義に到達するまでの速さ。なんと1ターン後。
あの唯一無二のプレインズウォーカー、《悪鬼の血脈、ティボルト》だって小マイナスである[-4]能力に到達するのに、2ターンかかると考えると破格の性能です。
いや、比較対象が悪かった。奥義中心のプレインズウォーカーといえば、《先駆ける者、ナヒリ》ですがアレよりも早く動くことが可能です。
かつてのスタン環境で大活躍した《世界を目覚めさせる者、ニッサ》と違い、初期忠誠度が高いので、場もちの良さも強そうです。
単純な比較は難しいですが、よりパワーアップした印象を受けます。
総評すると、対コントロールにおいては、エグすぎるカードパワーを持っていると思います。
素の力もかなりあるので、チャンドラと同じく、次のスタン環境ではお世話になるんじゃないんでしょうか?
というか、歴代ニッサのなかでも最強クラスなんじゃないんですかね。
いろいろなカードが毎日公開されていますが、カラデシュはカードパワーがかなり高いですね。
こんなに強いカードばかり収録されると、どんなデッキを組めばいいのか悩んでしまいますね。嬉しい悲鳴ではありますが。
今日はこの辺で。
それでは、また。