老いたる深海鬼は青赤エルドラージの最後の希望【スタン】
セレズニアアポカリプス真っ盛りです。
スポイラーでカードが公開されるたびに、「果たしてこのカードは白緑系に有利を取れるか」とばかり考えているプレインズウォーカーの多いこと多いこと。
かくいう私も、なんとかして緑と白を使わないデッキを組めないかと試行錯誤しているところです。
とは言え、新しいサリアやギセラのカードパワーの前では、いくら他の色のカード公開されようとも溜息ばかり聞こえてきます。
確かにカードパワーの格差を感じないわけではありませんが、キラリと光るカードもたくさんあります。
その中でも今日考察するカードは自分の中でもイチオシなクリーチャーです。
間違いなく、次のスタンではこのカードが環境を定義すると言っても過言ではないんじゃないんでしょうか。
老いたる深海鬼!
老いたる深海鬼 (8)
クリーチャー-エルドラージ・タコ瞬速
現出 (5)(U)(U)
あなたが老いたる深海鬼を唱えたとき、パーマネント最大4つを対象とし、それらをタップする。5/6
このカードをスポイラーで見た時、電撃が走りましたよ。
確かにぱっと見た感じではマナコストは重たいし、現出の(U)(U)を払うのはそれなりに難しそうです。(老いたる深海鬼は欠色を持っていないので、《廃集落》)で色マナを払えないんですよね…。)
しかしこのカード、現出で唱えても、クリーチャーのマナコストは8マナなんですよね。
つまり…《コジレックの帰還》が再発動する! わけですよ。
唱えた時に誘発するので、あまり関係ないですが、このタコさんのタフネスは6なので、ギリギリ《コジレックの帰還》に耐えれるんですね。
つまり2枚目のタコを唱えた時に誘発しても生存が可能。地味ながらこれは強力なアドバンテージですよ。
流石に全体5点火力なら、大抵のクリーチャー、特に土地6枚置いた《森の代言者》を薙ぎ払えるのが強みですね。
しかもこのタコは、《コジレックの帰還》抜きでも《森の代言者》なら殴り倒せる上、《ドロモカの命令》でも引き分けにまで持ち込めるんですね。
つまりこの老いたる深海鬼は、ゼレズニアアポカリプスを止めるために遣わされた使者なのですよ。
瞬速であることを活かして、相手の土地をドローステップに寝かせられることも可能です。
相手の生物を片っ端から寝かせ、自ターンに《現実を砕くもの》と一緒に殴っていっても面白いですね。
問題は現出コストのひねり出し方なんですが、ここはやはり《作り変えるもの》にお任せしたいところですね。
《作り変えるもの》ならカードアドバンテージは損なわずに済む上、ひょっとしたら2枚目以降の《作り変えるもの》など小型のエルドラージがめくれるかもしれません。
4ターン目にこのクラスのカードをたたきつけられたら、それなりに勝ちに近づけそうです。
また、フィニッシャーである老いたる深海鬼が瞬速持ちのため、デッキ全体をクロックパーミッションテイストで構築が可能なところも魅力的です。
青赤エルドラージなら、《次元潜入者》が採用できますので、カウンターや《次元の歪曲》などを構えながらクロックを増やしていけるのが魅力的ですね。
完全なクロックパーミッションを組むには、軽量カウンターがたりませんので、ある程度ソーサリータイミングで動くことも必要です。
エルドラージにはコストパフォマンスが良いカードが豊富なので、例えば先述の《作り変えるもの》や、ヘイトの塊《難題の予見者》を入れることにより、粘り強く戦えます。
クリーチャーのパワーが比較的高いので、老いたる深海鬼で一気にライフを削りに行けるシーンが何度も出てきそうですね。
問題はカウンタースペルなんですが、今のところあまり強力なカウンターが飛び出してこないので、今後のスポイラーに期待です。
擬似的なカウンターとして、擬似的な差し戻しである、非実体化がありますので、あとはマナリーククラスのスペルがあれば環境トップメタ待ったなしです。
あとはフルスポイラーを座して待つ感じです。
この他に面白そうな組み合わせを思いついた方がいらっしゃいましたら、@iCtomoeにまでリプライ下さいな。
それでは、また。