黒単視点では《滅び》と《もぎとり》ならどっちが使いやすい?
多くの黒コントロール使いが望んでやまなかった《滅び》がモダンマスターズ2017に再録決定されました。
かの有名な白のリセットカード、《神の怒り》の黒バージョンです。
このイラストの対比が美しい。
しかし黒にはもう一つ、とっても優秀なリセットカードがあります。
そう、《もぎとり》です。
《もぎとり》は《滅び》と異なり、確定破壊はついていませんが、再生ができない点においては共通しています。
しかしマイナスの修正値はコントロールしている沼の数に依存するため、黒単系のデッキでないと使うのは難しいカードです。
そのため、黒単系でなければ、黒のリセットカードは《滅び》で間違いないでしょう。
では黒単ならどちらを優先するべきでしょうか?
今日は黒単における《滅び》と《もぎとり》の性能の違いを掘り下げていきましょう。
《滅び》の特徴
《滅び》の最も強い点は、破壊不能がついていない限り、確定で除去できるところにあります。
タフネスによって効果が変わることは無いので、安定感をもってキャストすることが可能です。
また、土地の種類によって効果が変わることが無いため、同じ黒単であっても、特殊土地を使ったりすることができます。それにより、より自由度の高い土地の組み合わせが可能です。
しかし、効果としては”破壊”のため、破壊不能を持っているクリーチャーには効き目がありません。
《もぎとり》の特徴
《もぎとり》の強い点は、マイナスの修正値をある程度コントロールすることができます。
例えば4ターン目に《ファイレクシアの抹消者》を出し、5ターン目に《もぎとり》を打つようなシチュエーションでは、自分の抹消者は除去されないので、一方的にアドバンテージを得ることができます。
また効果はマイナスの修正なので、破壊不能にも対応可能です。
しかし最大の弱点はマイナスの修正値が沼に依存しているため、例えば育ってしまった《タルモゴイフ》などにはあまり効果が期待できないのが苦しいところ。
まとめ
個人的には、コントロールしている沼の数だけプラス修正を与えることができる、《鞭打ち悶え》との相性が期待できるので、一般的な黒単であれば《もぎとり》の方が良いかなって気持ちもありますが、ゾンビなど部族テーマの黒単であれば、《魂の洞窟》など強力な特殊土地も使いたいので、《滅び》の方が無難かなって思います。
結局のところ運用方法によって変わる、という身もふたもない結論ですが、せっかくモダンマスターズ2017で再録されたので、《滅び》を使えるデッキも考えてみたいですね。
ハンデスや布告といったカラーパイを持つ黒が全体除去を使うというのは率直に言ってヤバいくらい強いです。
再録を機に、是非黒系コントロールを組んでみてくださいな。
今日はこの辺で。それでは、また。