【要約・感想】サイロ・エフェクトを読了しました/大きな組織に努めている人にオススメ

少し前から気になっていた「サイロ・エフェクト」という本を読了しました!
業務の高度化に伴ってチームが専門性を増していく中、他のチームとの連携をどのようにすればよいか、またできない場合どのような弊害があるのか、について詳しくまとまっている本でした。
大企業や役所にありがちな官僚的な機構の弊害を、実際に起こった失敗を紹介しながら説明していくので、なかなか説得力がありました。
特にFacebookなどの企業が、ソニーなどの大企業の失敗を例に、独自に施策を考え、実施していくところは面白かったな~って思いました。
とりあえず要約と感想の方にいきましょう。
業務の高度化によって専門性が重要になる
専門性を高めるために部署やチームが生まれる
専門科が進むにつれて、他部署との交流が減る(=サイロ化)
サイロ内で業務を効率化しようとすると全体の不利益に繋がる
サイロ化が長く続くと、サイロ内のルールや文化を疑ったり、全体的な最適化が行えなくなったりする(=サイロ・エフェクト)
サイロは意識的に破壊していかないと社員はどんどんサイロに閉じこもるようになる
サイロを破壊するには、社員にサイロ間を移動や交流を促したり、俯瞰的な立場で意見を言うスタッフ(インサイダー兼アウトサイダー)を用意し
たりする必要がある
サイロとサイロの間にはイノベーションの種があることが多いので積極的に破壊する必要があるが、やりすぎると専門性を損ねるので、各組織に合った形でサイロの破壊と維持を行う必要がある
ボリュームある内容だったので要約もボリューミーに…。
名著である「失敗の本質」でも語られていましたが、部門同士が全体の利益を顧みなくなったら詰みですね~。
例えば旧日本軍では陸軍と海軍の確執や、師団ごとの縄張り争い、メンツの競い合い、情報共有の不備による戦略的な失敗などがありましたが、まさにサイロ・エフェクトだな~と思いました。
同じく名著として有名なの「ザ・ゴール」でも、各部門が最適化を行おうとした結果、会社全体では致命的な損失を被る例がありましたが、やはり歴史に残る本は同じことを言っているんだな~と思いました。
つまりこれは人類がまだ克服できていない事例ってことですかね。
自分は上記の例を「局所最適化は全体の不利益」とまとめているのですが、この考えがあると結構便利なのでオススメです。
あとサイロを破壊することについては全面的に賛成ですが、Facebookがソニーを反面教師にした結果の結論が皮肉的で面白かったです。
入社時に画一的なトレーニングの実施(社内マインドを埋め込む)
部署間移動を頻繁に行うことでゼネラリストの養成
社内レクリエーションなどを通じで同期(チーム内)の人間関係の醸成
プライベートの付き合いを増やして心理的安全性の増加
とまあざっとまとめると上記の通りなのですが、これって古き良き(悪き)日本企業がやっていたであろうこととかなり似ているんですよね…。
結局人間同士のつながりが物を言うのか~と思いました。
ただ、Facebookの方々は、盲目的に上記の施策を行っているのではなく、熟考の末実施している点と、今やっていることが正しいのか?と常に内省されているようなので、そこは日本企業と違うのかもな…と思いました。
結局サイロ・エフェクトが問題なのではなく、「常に常識を疑い、業務の改善を繰り返し、人とのコミュニケーションを丁寧に行い、様々な人と協力して仕事すれば成果がでるよ!」という身もふたもない結論という…。
割と面白い本だったので、もし興味があればぜひ読んでみてください!
今日はこの辺で。それでは、また。