《霊気貯蔵器》&《押し潰す触手》デッキのポテンシャルがとんでもないことになっている。

2016年10月12日

初めて見たとき、恒例の面白レアカード筆頭だった《霊気貯蔵器》ですが、深夜のテンションで組んでみたら、意外なほど環境にマッチしていたためご紹介します。

まずはテキストから。

霊気貯蔵器 (4)
アーティファクト

あなたが呪文を1つ唱えるたび、このターンにあなたが唱えた呪文1つにつき1点のライフを得る。
50点のライフを支払う:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。霊気貯蔵器はそれに50点のダメージを与える。

この手の単体で活躍しにくいカード、あんまり好きじゃないなーと思ってちゃんとテキストを読んでいなかったのですが、よくよく読んでみるとえげつなさすぎることが書いてあるんですね。

「このターンにあなたが唱えた呪文1つにつき1点のライフを得る。

これ、どういうことかといいますと、《霊気貯蔵器》を唱えた後に、何か呪文を唱えたら、2点のライフを得るって書いてあるんですね。

同じターンに5回呪文を唱えたら、得られるライフは15点です。これだとまだあんまりですかね?

ちなみに、同じターンに10回呪文を唱えたら、得られるライフはなんと55点です。そうです、唱える呪文の数が増えるたびに、尋常ではない速度でゲイン量が増えていくんです。

ちなみに上記内容ですが、簡単な計算方法があります。上のだと(1+10)*10*0.5です。等差数列の和の公式を記憶の片隅から引っ張り出してくると便利ですぞ。

それはさておき、言うても1ターンに10回も呪文を唱えるのは、正規の方法では大変難しいです。一応、最初のライフが15点だと仮定した場合、唱える呪文の回数は8回(36点ゲイン)ですが、どちらにせよ難易度は高めです。

大量のライフゲインを可能にするためには妨害だけでは足りません。マナ加速をしている余裕もほとんどありません。

では何をするかといいますと、これです。

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カラデシュ面白呪文が筆頭、《逆説的な結果》です。

逆説的な結果 (3)(青)
インスタント

望む数のあなたがコントロールする土地でもトークンでもないパーマネントを対象とし、それらをオーナーの手札に戻す。これによりあなたの手札に戻されたカード1枚につき、カードを1枚引く。

《逆説的な結果》を使い、《骨の鋸》や《聖戦士の盾》といった0マナアーティファクトを手札に戻すことにより、《霊気貯蔵器》の呪文カウントをどんどん増やしていくことが可能です。

0マナアーティファクトが場に並んでいれば、それこそ頭がおかしくなるくらいのドローができてしまうので、「あれ?」と思った時にはゲームに勝っています。

経験則では、《霊気貯蔵器》をコントロールしていて、0マナアーティファクトが手札に3枚以上ある状態で《逆説的な結果》を唱えると、ゲームに勝ちます。

《逆説的な結果》で1枚でも0マナアーティファクトをドローできるだけで、既に8回分の呪文を唱えることができるんですね。

このデッキに《面晶体の這行器》を大量投入することで、4ターン目にはこのコンボを決めることも可能です。

とはいえ、コンボ一辺倒では勝てる試合なんてありません。大事なのは第二の刃です。

そこで今回お勧めするのが《押し潰す触手》です。

20160109_6f6613

押し潰す触手 (4)(青)(青)
ソーサリー

怒濤(3)(青)(青)(あなたかチームメイトがこのターンに他の呪文を唱えていたなら、あなたはこの呪文を怒濤コストで唱えてもよい。)
すべての土地でないパーマネントをオーナーの手札に戻す。押し潰す触手の怒濤コストが支払われていたなら、青の8/8のタコ(Octopus)・クリーチャー・トークンを1体戦場に出す。

ここまで読んでいただいた方にはもうお分かりかと思いますが、基本的に一切役に立たない0マナアーティファクトを《押し潰す触手》と一緒に使うことで真価を発揮します。

そうです、怒涛です。

5マナで土地以外のパーマネントをオーナーの手札に戻すので、《ゼンディカーの同盟者、ギデオン》だろうと《密輸人の回転翼機》だろうと手札送りです。

ギデオンなどのトークンもろとも手札に戻すので、押し込まれていても一気に巻き返すことが可能です。

また、0マナアーティファクトを手札に戻すこともできるので、《霊気貯蔵器》のためのコンボパーツを回収することも可能です。《押し潰す触手》の8/8タコ・トークンが倒されてしまっても大丈夫です。

とまあこんな感じで戦えるので、是非、デッキを組んでみてくださいね。自分のデッキレシピはそのうちアップします。

見ての通り、かなり安価なカードでデッキが組めるので、サブデッキなどを考えている人はぜひ組んでみてくださいね。

割と下の環境でもイケるんじゃない?ってくらいの安定感があるので、まだスタンのデッキが決まっていない人には本当におすすめです。

今日はこの辺で。

それでは、また。

 

2017/1/08追記

霊気紛争で有力なカードがあれこれ追加されていたので、よかったらコチラの記事も見てくださいな。

ここまで読んでくださりありがとうございました。
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